ぽから施工マニュアル
【STEP:1】コントローラの位置決め・一次配線
コントローラの取り付け位置を決め、壁にJISスイッチボックス2個用(カバー付)を取り付けます。一次側電源コードをコントローラまで引き込みます。
【STEP:2】下地の準備
下地(コンパネ)上に釘の頭が出ていないか、固い節などがないか、釘の針金は出ていないか等を確認し、あれば平滑にしてください。確認後、掃除機でゴミ・木くず等を完全に取り除いてください。
【STEP:3】ぽからシート敷設位置の墨出し
根太組工法で、根太上でビス止めしている場合の墨出しは必要ありませんが、以外は@303で墨出しを行います。さらにぽからシート全体の敷設位置を確定させます。
【STEP:4】結線部分の確保と処理
フロアの貼り出し位置を確認し、フロアの継ぎ目が当たらないように、結線部分の構を切る位置の墨出し(幅80ミリ)と、コントローラまでの追線経路(幅20ミリ)の墨出しを行い、丸ノコでコンパネを切断し掃除します。
【STEP:5】ぽからシートの結線(電気工事店)
STEP-3で墨出しした中央に位置するようぽからシートを置き、テープなどで数ヶ所を固定します。ぽからシート側のコネクタと追線側のコネクタを繋ぎ、結線経路に追線を収めます。
【STEP:6】電気試験
500Vの絶縁抵抗計にて、各回路別の絶縁抵抗を検査します。併せて、テスターにて合成抵抗値を計り、各ぽからシートが結線されているかを確認します。
●電気試験
①絶縁抵抗計による漏電確認(フィルム敷設後と床材仕上直後)。
②テスターによる結線確認(フィルム敷設後)。
③引渡前試運転。
(1)漏電していないか絶縁抵抗計(DC500V)でチェックします。
(2)すべてのぽからシートが繋がっているかテスターでチェックします。
※合成抵抗値=電圧(100V/200V)÷(フィルム合計アンペア数)
【STEP:7】コントローラの取り付け
500Vの絶縁抵抗計にて、各回路別の絶縁抵抗を検査します。併せて、テスターにて合成抵抗値を計り、各ぽからシートが結線されているかを確認します。
(1)取り付けは、しっかりと固定されたJISスイッチボックス2個用(カバー付き)に行ってください。
(2)1回路用、2回路用共に形状は同じです。1回路用コントローラでchA、chB共に使用すると合計30Aまで使用可能です。
【STEP:8】仕上げ材の施工と検査
各仕上げ材を「ぽから施工図」のように施工します。その際、ぽからシートには絶対に釘打ちをしないでください。漏電の原因になります。その後すぐに500Vの絶縁抵抗計にて、各回路別の絶縁抵抗を検査します。
【STEP:9】試運転
引渡し前に、コントローラに電源をいれ、仕上げ材の温度上昇を確認してください。
ぽから施工図
施工図-1 フローリングの場合
- フローリングは根太上のコンパネと釘止め(またはボンドと併用)します。
- ぽからシートはテープなどで動かないように固定します。
- 結線部分を幅80ミリで、追線経路を幅20ミリで丸ノコを使い、コンパネを切断し取り除きます。(以下同様)
施工図-2 フローリングの場合
- ぽからシートは、テープなどで動かないように固定します。
- 根太上でコンパネ9ミリを下地コンパネ12ミリにぽからシートの無い部分でビス止めします。
- 仕上げ材とコンパネ9ミリはボンドにて装着します。
- 石板の場合はベニヤ5.5mmをご使用下さい。
- 適合性は各仕上げ材メーカーにお問い合わせ下さい。
施工図-3 畳の場合
- ぽからシートは動かないようにテープで四方全てを完全に固定します。
- 床暖房用畳を置くだけです。