こてや刷毛を使ったテクスチャーの表現方法です。メルシーは漆喰のように平らに施工するより、塗り面を凸凹にした表現のほうが表面積が広がり、機能も平に塗るより数段UPします。ここではテクスチャ表現方法と仕様道具について掲載します。
※写真をクリックすると拡大表示されますので、テクスチャーをご確認ください。
木ゴテランダムヘッドカット(ランダムが大きいパターン)
船底タイプの木ゴテで、ランダムに横溝をつけます。その後、下敷きのような柔らかいものでさっと凸部分だけ、ヘッドカットします。意外と天井にも合う施工方法です。
施工道具:木ゴテ(船底タイプ)
ヘッドカット:下敷きのようなもので凸部分だけ、ヘッドカットします。
木ゴテランダムヘッドカット(ランダムが小さいパターン)
木ゴテランダムヘッドカットの施工です。(ランダムがおとなしいパターンで施工)
船底タイプの木ゴテで、ランダムに「横向きの8の字に横溝」をつけます。その後、下敷きのような柔らかいものでさっと凸部分だけ、ヘッドカットします。
施工道具:木ゴテ(船底タイプ)
ヘッドカット:下敷きのようなもので凸部分だけ、ヘッドカットします。
ハケ引き(縦目)
材料をほぼ平らに塗り、その後すぐ乾く前に100円ショップなどで売っているようなプラスチックのハケで、縦目を入れて施工します。
施工道具:刷毛
ケーキなどのデコレーション用に使う三角の金グシを使って(写真右下)
大きな縦目(横目)の表情を出すこともできます。
ハケ引き(横目)
材料をほぼ平らに塗りつけてから、ハケを横にして、表面をなでるように横方向に引きます。
途中でハケに材料がくっつきますので、落としながら引いてください。
材料がくっついたまま引くと小さなだまが出来て、見た目が悪くなります。
施工道具:刷毛
木ゴテ引きずりヘッドカット
材料をほぼ平らに塗り、その後船底の木ゴテを横にスライドさせます。お好みで木ゴテが当たるところと当たらないところがあってもいいと思います。
その後、下敷きのような柔らかい物で軽くヘッドカットして下さい。
施工道具:木ゴテ(船底タイプ)
ヘッドカット:下敷きのようなもので凸部分だけ、ヘッドカットします。
ホウキ引き
材料をほぼ平らに塗りつけてから、ホウキを横にして毛先の力を抜いて軽く表面をなでるように引きます。ハケよりも少し深い溝ができます。ホウキに材料が途中でくっつきますので、落としながらホウキを引いてください。その後軽く下敷きなどで軽くヘッドカットします。
施工道具:ホウキ
ヘッドカット:下敷きのようなもので凸部分だけ、ヘッドカットします。
吹き付け
マルチガンを使い、2度吹きします。(あまり薄いとジョイントが出るので注意が必要です)
吹き付けの場合は、材料がくっついているだけなので、コテで仕上げた場合と違い表面が弱いので、手の届かない天井などにお勧めの施工です。
施工道具:マルチガン
塗りっぱなし
コテを30cm位で止めて、適度に左右・上下から横溝を付けています。
※コテを止めたときに、多少材料が盛り上がり、ほこりが溜まり易くなりますが、メルシーは静電気が発生しないので、掃除機のやわらかいブラシで軽く吸えばほこりはすぐに取れます。
施工道具:金コテ
コテのお尻の部分を使って、写真右下ような表情を出すことができます。
スタイロ引き
材料をほぼ平らに塗りつけた後、水を引かせます。指で触って何も付かなくなってから、スタイロホーム(断熱材)で横に引いて目を出します。
施工道具:スタイロ(断熱材)
珪藻土が乾く前にスタイロを横に引きずるようにして目を出します。
写真右下の「スタイロ荒らし」は、珪藻土が乾く前にスタイロをランダムに円を描くように壁にこすり付けてこのような表情を出します。
わら入り(わら吹き付け)
ワラを吹きつけるパターンと、珪藻土の中にワラを塗りこむ施工方法です。塗りこんだワラはしっかり中に入って、落ちる心配はありません。ワラをはっきり見せたいときは、メルシーを塗り付けてからワラを手で投げて壁に付けます。
その後、軽くコテでワラを押えます。(付が悪いとワラが落ちる場合があります)
施工道具:金コテ
パターン塗り
まず金ゴテで、塗り面をほぼ平らに仕上げます。
柔らかくコテを軽く浮かせながら横にゆっくり動かすと、材料が軽くコテを引っ張るので横溝が出ます。
施工道具:金ゴテ